
探究スキルラーニング
授業紹介
大工道具「差し金」で数学的説明をしよう

- 科目
- 数学3
- 単元
- 第6章 円 /第7章 三平方の定理
- 使用教科書・教材
- 『改訂版 中学校 数学3』数研出版
- 時間数
- 5時間
今回の探究スキルラーニングでは「思考を的確な文章で表現することができる」にフォーカスを絞って行うこととした。技術等でも使ったことのある差し金をより数学的な視点をもとに活用し、それを人に説明できるようにしてもらいたいと考えた。数学において証明問題や説明問題に対して苦手意識を持っている生徒が多く、自分の考えや意見を文章として起こす能力を伸ばしたい。また差し金においてもただ線を引くだけでなく、三平方の定理を利用して90°以外の角を作ったり、円周角の定理を利用して丸太の直径や中心の位置を見つけたりすることにも活用できることを知ってもらいたかった。始めのうち生徒は差し金の使い方や異なる目(目盛り)がついていることを知らなかったが、角目や丸目など色々な意味があって記されていることを知って驚いていた。差し金は大工さんの三種の神器と言われるほど先人達の知恵が詰まっている。今ではコンピューターを使えば難しい計算は一瞬でできるが、昔の人は差し金の目から正確にものを作り上げてきた。だからこそ、昨今に至っても差し金が使われている。世の中には数学を活用している物がたくさんある。今後の探究スキルラーニングも身近な物を題材として行っていきたい。(担当:伊藤)
ルーブリック
