【授業紹介】高1・STEAM 株式会社RootによるAR/MR体験会

青翔開智では2022年度より、学校設定科目として「STEAM」という授業を開講しています。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、複数の分野を横断しながら学びを深めていく科目です。
本授業では、「探究」の授業を補完するかたちで、表現技法や技術を楽しく身につけることを目指しています。

10/21(火)、高校1年生を対象に、AR(拡張現実)およびMR(複合現実)技術について学ぶ特別講演会を開催しました。講師には、農業支援アプリ「Agri-AR」などを開発する株式会社Rootの代表取締役・岸圭介さんをお迎えし、実際に農業や水産業、介護などの様々な現場でどのようにAR・MRが活用されているか、最新の事例を交えてご紹介いただきました。

生徒たちは、ARによる畝のシミュレーションや作物サイズなどの各種計測、MRでのシャインマスカット収穫体験、MRのドローン操縦などの事例に驚きつつも、技術が社会課題にどのように応用されているかを学び、非常に刺激を受けていました。

講演の締めくくりでは、江戸時代の藩校・弘道館に掲げられていた論語の一節「人能く道を弘む。道人を弘むるに非ず」が紹介され、技術に振り回されるのではなく、人がどう使うかが大切だというメッセージが語られました。

講演後、生徒たちはグループでのアイデア出しを行い、今後は講演内容を踏まえたプロトタイプ開発に取り組む予定です。
生徒たちからは
「ARを用いることで産業への印象が変わって、より良さが伝わっていくことが面白かった。」
「実際に農業とテクノロジーの両方の経験があるからこそ生まれるアイデアがあって興味深くて自分も挑戦してみたい。」などの感想があがりました。

今回の貴重な学びの場を提供してくださった株式会社Rootの岸圭介様、そしてご紹介いただいたMoguraVR様に、改めて御礼申し上げます。

(担当:池田<社会科>・飯田<数学・情報科>)