SSH
Super Science High School
青翔開智高等学校は2018年度(平成30年度)より文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定されています。
SSH事業は、先進的な科学技術、理数教育を通じて、生徒の科学的能力や科学的思考力等を培うことで、将来社会を牽引する創造性豊かな科学技術人材を育成するための取り組みです。また、課題研究・探究的な学習活動や、国際性を育むための取組を推進し、創造性・独創性を高める指導方法や教材の開発等を支援しています。
2020年度(令和2年度)は全国の高等学校約4,900校のうち217校が指定されています。
SSH指定校には開発型・実践型・先導的改革型の3区分があり、本校は指定期間5年間で新規性のある教育課程開発を行う「開発型」に採択されています。
第1期(2018年度〜2022年度)
青翔開智のSSH(研究開発課題)
デザイン思考を備えた共創的科学技術系人材育成のための教育課程の開発
本校におけるSSH事業は、デザイン思考を活用した創造的な課題発見・課題解決を行う「探究基礎」、各教科で探究活動に必要なスキルを養う「探究スキルラーニング」、段階的・体系的な「プログラミング教育」、そしてルーブリックやITを活用した先進的な「学習評価の開発」です。
テクノロジー活用に重点を置いていることも特長で、生徒は情報収集やプレゼンテーション資料の作成はもちろん、プログラミングによるアプリ開発やサービス提案を積極的・主体的に実施しています。Googleサービスを活用して生徒全員の課題研究の進捗状況を可視化し、学習到達目標を生徒と教員が共有するなど、生徒一人ひとりへの最適な支援を可能にしています。
こうした取り組みを通して、多様なステークホルダーと協働し新たな価値を創出できる資質を備えた共創的科学技術系人材を育成するための6年間の中高一貫教育課程を開発しています。
探究基礎

「デザイン思考」を活用した創造的な課題発見・課題解決を行う「探究基礎」の授業。創造力をスパークさせ、他者と協働して、鳥取そして世界の課題解決を実行する力を身につけます。高校2年生・3年生では個人で課題研究を行い、自身でテーマを設定し、仮説検証のためにじっくりと時間をかけて探究活動に取り組むことで、文理を問わず高い課題解決能力を養います。合わせて、地域や実社会との関わりを意識した取り組みやワークショップの実施によりアントレプレナーシップも醸成します。
探究スキルラーニング

これからの社会における課題発見・課題解決に必要とされる資質やスキル(本校ではこれらのジェネリックスキルを「探究スキル」として設定)を育成する探究的な学びをすべての教科で実施しています。本校ではこれを「探究スキルラーニング」と呼んでいます。学校図書館を情報ハブとして「探究スキルラーニング」を行うことで各教科の授業と探究基礎の授業をつなぎ、教育課程全体を通して探究活動の質を向上させることを目指しています。また、生徒が授業以外の学びの場においてもこれらのスキルを自在に活用できるようになることを目指しています。
プログラミング教育

画像認識AIやテキストマイニング、ブロックチェーン技術等の高度な科学技術の活用を目指したプログラミング教育の開発を行い、次世代の科学技術系人材を育成します。プログラミングを使ったデバイスの操作から始まり、センサー等を活用した新しいデバイスやサービスの提案・作成、デザイン思考を活用した課題解決におけるテクノロジーによる高度な課題解決策提案へと、中学1年生から段階的・体系的に内容を深めます。プログラミングやテクノロジーを「知る」だけで終わらず、文理を問わず「活用する」資質・能力を育てます。
学習評価の開発

生徒の主体的・自律的な学びを促進することを目指し、学習評価データ収集の効率化や評価データの分析を行なっています。表情認識ソフトを活用したプレゼンテーション技能の評価や、Googleサービスを効果的に活用し、ルーブリックによる自己評価・相互評価・教員評価を学習者へ効率的にフィードバックするなど、ITを活用した新しい学習評価のあり方を開発し、教育課程とともに汎用性を持たせることを目指しています。
SSH発表実績
スーパーサイエンスハイスクールとしての活動や日頃の課題研究の成果等を、学内・学外における研究発表会や各種コンテストで発表しています。各年度の発表実績や受賞の記録を一覧にしています。