【進路支援】「自己調整学習」の支援【後編】〜主体的・対話的で深い学び、個別最適な学びの実現をめざして〜

前回は自己調整学習の紹介と本校で実践してきた各種検定に向けての具体的な取り組みについて紹介しました。今回は今年度実施された、中学校1年生・2年生の自己調整学習の取り組みについて紹介していきたいと思います。

今年度は6月と11月の時期にGoogleスプレッドシートによる自己調整学習ツールを用いて実施しました。
中学校2年生では以下のような手順で計画と振り返りを実施してきました。

 ①朝SHRで当日の【授業Plan】を計画する

 ②帰SHRで当日の【授業Plan】の振り返りと【放課後・家庭学習Plan】を計画する

 ③翌日の朝SHRで【放課後・家庭学習Plan】の振り返りと当日の【授業Plan】を計画する

【授業Plan】では教科ごとにその授業中の過ごし方や頑張りたいことを具体的に書き、それをもとに1日の授業を受けます。1日の授業がすべて終わった後に授業の振り返りをA~Cの3段階評価で行います。その後【放課後・家庭学習Plan】でこの後の勉強計画を立てて、翌朝にA~Cの3段階評価で振り返ります。このサイクルを続けることで、自らの学習を調整する力を育んでいます。

中学校1年生は初歩的な自己調整学習を行うために、【放課後・家庭学習Plan】の計画と振り返りに焦点を当てて実施しています。またこのサイクルに慣れるため、中学校1年生は3学期に入ってからもこの取り組みを継続しています。

生徒たちからは、「振り返ってみると、好きな教科なら結構頑張れるんだなと思った。苦手な教科には頑張りが見えないから、次はそこを改善したい。」などのメタ認知につながるコメントや、「週の初めに今週の目標を立てて勉強に対して向上心をあげたい。」などの動機づけにかかわる感想があがっています。

まずは学校が用意したサポートツールを用いて自己調整学習を始めますが、学年が上がるに連れて、生徒自身がオリジナルの勉強法を確立し、自らの飛躍につなげてもらうことが本校進路支援部の目標です。