【授業紹介】高2物理・メタバース空間で物理実験!「なぜ猿に弾が必ず当たる?」

高校2年生の物理の授業にて、clusterを用いて作成したメタバース空間内で実験を行いました。
今回の探究スキルラーニングのテーマは『モンキーハンティング〜斜方投射の軌道〜』です。「青翔開智の育てたい資質・能力」のうち、『言語を駆使して伝わる表現をする力』に焦点をあて、このスキルを物理の授業では『数式を用いて正しく現象を記述する力』として本授業を設計しました。

単元の導入として、desmosというアプリを活用し、地上にいる観測者から見たときのモンキーハンティングを確認しました。
しかし、『猿から見たら弾はどう見える?』などの、相対運動の検証ができないことを教室内で共有しました。

そこで、clusterで作成したメタバース空間(ワールド)にてモンキーハンティングの実験を行いました。
このワールドでは、「初速度を変更した場合はどうなるか?」「発射と同時に床が消えたら、撃つ人から見てどのように弾と猿は見えるか?」「猿の視点から弾を見たら、どのように見えるか?」といった様々なことを検証可能です。

生徒はそれぞれのclusterアカウントにログインして、ペアになり個別のワールドで実験を行いました。どのペアも、ゲーム感覚で遊びながら、確かに猿に弾が必ず当たることを確認しました。視点を変えながら同一の現象を観察することで、『相対運動とは何か?』という概念を理解することができました。

今後の学びとして、モンキーハンティングを複数の要素に分解し、物体の運動に関する法則を学びます。
さらに、『なぜ猿に弾が必ず当たる?』という問いに対して、数式を用いて説明できるようになる、という目標に向けて学習を進めていきます。

授業の様子は、本校YouTubeチャンネルにも掲載していますので、ぜひご覧ください。
【実験】メタバース空間でモンキーハンティングしてみた【高校物理】#shorts #物理
https://youtube.com/shorts/mzPmna1DP8Q?feature=share

(授業担当者:兼重<理科> clusterによるワールド作成:池田<社会科・STEAM担当>)

▼探究スキルラーニングについてはこちら
https://seishokaichi.jp/curriculum/ssh/class/

▼メタバースプラットフォームcluster 公式ホームページはこちら
cluster (クラスター)」はスマートフォンやPC、VR機器など様々な環境からバーチャル空間に集って遊べるメタバースプラットフォームです。(cluster公式ホームページより引用)
https://cluster.mu/