【授業紹介】高1地理総合・やまびこ館(鳥取市歴史博物館)出前授業を実施「地域の災害から学ぶもの〜鳥取の水害〜」

2月26日(水)、高1地理総合の授業では、やまびこ館(鳥取市歴史博物館)の横山様による出前授業「地域の災害から学ぶもの〜鳥取の水害〜」を実施しました。

鳥取市は大きな地震災害や火山災害が比較的少ない地域ですが、千代川をはじめとした河川の氾濫にはたびたび悩まされてきました。「防災」の単元でメカニズムを学んだ後、実際の事例を元に災害について考えるための、近現代史を専門とする学芸員の方による授業です。

江戸時代の水害対策、明治・大正期の水害の被害の様子、現在も残る自然災害伝承碑など、幅広い内容を豊富な史料と共にお話しいただきました。増水時に橋が浮かないように重石として使った「御用石」や、避難用にあらかじめ民家の2階に用意されていた船など、現代とは異なる災害対策について学ぶことができました。

振り返りでは以下のようなコメントがありました。

・現代の災害への対策に昔の災害からの知恵がたくさん入っていることを知って、先人たちの知恵は大事だと思いました。鳥取大地震で被害が拡大した原因に水害があることを知って鳥取は水害のことをしっかり考えていく必要があると感じました。
・鳥取の人達が水害にどう対応していくかを試行錯誤した結果が今なのであれば、住んでいる私たちは感謝しないといけないなと思いました。今よりも技術が少ない中努力してくださった過去の鳥取の人達を称えたいです。
・私自身は大きな水害というのは経験したことがありませんが、昔の写真を見たり、史料について横山さんからお話を伺ったりすることで、鳥取の水害はかなり甚大な被害をもたらしたものだということ、またいつ起こってもおかしくないことだと、今日の授業を通して感じることができました。

生徒たちの視野を広げるお話をしていただいた横山様、ありがとうございました!
(担当:中澤<社会科>)

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