【授業紹介】中1理科/『雑草』の名前を同定せよ!探究スキルラーニング 〜 Plant Researchers 〜

中学校1年生の理科の授業では、『対象と出会い興味・関心をもって疑問を見いだす力』という探究スキルを伸ばすことを目標に、探究スキルラーニングの授業に取り組んでいます。

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https://seishokaichi.jp/curriculum/ssh/class/

中学校1年生で学習する『植物の分類』を理解するためには、学習者自身が植物の特徴をよく観察する必要があります。そして、よく観察することで見つけた、疑問・発見をもとに探究していきます。
この授業では、身近に生えている『雑草』に焦点を当てました。
「ネイチャージャーナリング」という自然観察の手法を用いて植物をよく観察し、観察対象への気づきや疑問を、スケッチの横に書き留めます。

さらに、学校の敷地周辺に生えている植物のリサーチを行いました。
授業担当者から示されたA〜Dの雑草が、学校内のどこに生えているのか、どんな特徴をもっているのかを記録しながらグループで散策しました。
普段何気なく歩いている地面に顔を近づけ、改めてよく観察してみると、見た目が違う植物が近くに存在していること、それぞれの植物が縄張り争いをしていること、その植物のつくりになぜか自分はとても惹かれることなど、新しい発見に出会うことができました。
(生徒たちはリサーチの合間に、敷地周辺のゴミ拾いも行ってくれました!)

校内散策の翌日は、ラーニングセンターで自分の撮った写真と本や図鑑の写真とを比較しながら、その植物の同定を行いました。
本や図鑑を読み進めていくうちに、「この植物は、うちの近くにも生えていた!」「この植物とこの植物は似ているけど……よく見ると葉の色が少し違うね」などの生徒間の会話が聞こえてきました。新しい気づきと発見があったようです。
学習を通して、私たちが『雑草』とひとくくりに呼んでいる植物も、分類することができ、ひとつひとつに名前があるという事実に、改めて気づくことができたでしょうか。

今後は、学校の近くにある公園へ赴きます。
自分のお気に入りの『雑草』をスケッチし、その特徴をプレゼンテーションしたのちに、「植物の分類を行うにはどのような特徴に基づくべきか?」という問いを基に学習をしていきます。
若き植物研究者たちの探究は、これからも続いていきます。
(担当:兼重<理科>)