【授業紹介】中1理科・鳥取大学 出前授業「葉脈標本を作ろう&気孔の観察をしよう」

5月14日(水)、中学校1年生の理科の授業では、鳥取大学技術部の方々をお招きし、「葉脈標本の作成」と「植物の葉の裏側にある気孔の観察」を行いました。

生徒たちはこれまで、植物の分類について学習してきました。
特に、アブラナやツツジを分解しながら、花弁の特徴による分類方法を理解してきました。
今回の授業では、さらに分類の視点を広げるため、「葉脈」に着目し、葉脈標本の作成に取り組みました。

グループごとに異なる種類の葉が配られ、生徒たちはまず自分たちの葉の葉脈をじっくり観察しました。そ
の後、水気を拭き取り、ラミネート加工を施した葉を双眼実体顕微鏡やルーペで観察し、細部まで丁寧に観察を行いました。

次に、他のグループが作成した葉脈標本と比較し、葉脈の違いを発見しました。
葉脈が網の目のように広がっているもの、平行に走っているものがあることに気づき、それぞれが「網状脈」「平行脈」と呼ばれることを学習しました。
今回の授業のお土産として、完成した葉脈標本をしおりにして持ち帰りました。生徒たちはそれぞれ、自作のしおりに愛着を感じている様子でした。

さらに翌日は、各自がこの日のために採取してきた植物の葉を使い、気孔の観察にも挑戦しました。「葉の表と裏、どちらに気孔が多いか」をテーマに、マニキュアを使って気孔を採取し、顕微鏡で観察しました。
前日に学んだ顕微鏡の扱い方を思い出しながら、自分たちでプレパラートを作製し、観察に熱心に取り組んでいました。

中学校1年生の理科では、身近な植物を改めてよく観察することで、新たな気づきを得ること、そしてその気づきが喜びにつながることを大切にしています。
今回の出前授業でも、それを実現できたのではないでしょうか。
授業にご協力いただいた鳥取大学技術部の皆さまに、心より感謝申し上げます。

今後の理科の授業では、「根による植物の分類」や「動物の分類」について学習していきます。
今回得た学びや発見を、今後の学習に活かしてくれることを期待しています。
(担当:兼重<理科>)