【授業紹介】中2・STEAM「アンケート調査」を学ぶ 株式会社DearOne 浅井様による講演
青翔開智では2022年度より、学校設定科目として「STEAM」という授業を開講しています。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、複数の分野を横断しながら学びを深めていく科目です。
本授業では、「探究」の授業を補完するかたちで、表現技法や技術を楽しく身につけることを目指しています。
今回、中学校2年生を対象に、「アンケート調査」をテーマとした授業を2回にわたって実施しました。 1回目の授業では、Google Formを使用しながら、選択式質問の設計、質問形式のバリエーション、分岐設定、回答制限(整数入力など)といった、アンケート設計における実践的な技術を学びました。
加えて、実施前にプレビューで内容確認を行うことの重要性も指導しました。
2回目は講演会形式で、「課題解決型職場体験におけるアンケート調査」をテーマに、株式会社DearOneの浅井様から実社会におけるアンケート調査の事例を紹介していただきました。
講師の方からは、正しい調査設計、バイアスの回避、結果の解釈といった観点でご講話いただきました。
生徒は事前に「よくないアンケート」に回答し、その違和感を踏まえたうえで講演に臨むという双方向型の学びとなりました。講演中も質疑応答を交えながら、生徒の意見を拾い上げる形で進行され、生徒たちが興味を持って学ぶ様子が見られました。
「統計がこういう場面にも活用されるんだ」「アンケートの裏側が見えて面白かった」といった生徒の感想からも、情報の扱いや調査設計に対する理解、さらにはキャリア教育の視点においても学びが深まった様子がうかがえました。
本校ではすでに探究の授業においてインタビューの手法も学んでおり、今回のアンケートと組み合わせることで、多角的に情報を収集・分析する力の育成を図っています。
次の単元ではGIS(地理情報システム)を活用し、地域の属性や特徴を可視化・分析する学習を予定しています。こうした一連の学びが、今後予定されている「職場体験」における実践的な調査活動へとつながっていくことを期待しています。





