【海外進学支援】マレーシア大学見学研修②〜自分の未来を、大学の中に見つける〜
研修の後半では、クアラルンプール周辺にある5つの大学を訪問しました。
どの大学も、マレーシア国内だけでなく国際的にも高く評価されており、教育内容やキャンパス環境の充実度は生徒たちに大きな刺激を与えていました。
実際に足を運び、現地の学生と同じ空間に立つことで、進学先として大学をより現実的に捉える機会となりました。
最初に訪れたのはTaylors大学です。
ホスピタリティ学部在籍の学生が使用するキッチンやホテルを模した教室、薬学部の模擬薬局など、職業現場に直結する実習設備を見学しました。
生徒たちは、専門性の高さと学びの臨場感に驚きつつ、「こういう場所で学んでみたい」と声を弾ませていました。
続くINTI大学では、アメリカをはじめとする欧米諸国への編入制度や、提携大学とデュアルディグリープログラムについて説明を受けました。
日本からマレーシア、マレーシアから他の国々への選択肢の柔軟さに驚く生徒も多く、これまで漠然としていた“海外進学”が、はじめて具体的な選択肢として浮かび上がってきたようでした。
Sunway大学では、キャンパスに隣接する学生寮や大型ショッピングモールなど、学びと生活が密接に結びついた環境を体感しました。街として整備された周辺エリアの利便性もあり、実際に学生が暮らす寮を見学し、生徒たちは自分がここで生活している姿を想像しているようでした。
Monash大学とAPUでは、それぞれ日本人留学生が案内役を務めてくれました。Monashの在学生から「入学することが目的ではない。そこで何を学び、どんな活動をするかが大切」という話を聞き、生徒たちはその言葉に深くうなずいていました。
「課外活動ってどんなものがあるんですか?」「高校のうちにやっておいた方がいいことは?」と、質問も次々に飛び出し、学びへの関心が対話を通じて高まっていく様子が見て取れました。
APUでは、最新のVR技術を紹介してもらい、学問とテクノロジーの融合がどのように行われているかを目の当たりにしました。ちょうどキャンパス内でe-sportsのイベントが開かれていたこともあり、大学全体のエネルギーと熱量を肌で感じることができました。
案内をしてくれた学生アンバサダーの「英語が苦手でも大丈夫。結局は自分次第」という言葉は、英語への不安を抱えていた生徒にとって励みになったようです。
2日間の大学訪問の合間に、本校の卒業生と夕食を共にする機会もありました。
現地での暮らしや授業の様子、ホームシックの乗り越え方など、率直な話が交わされ、生徒たちはリアルな留学生活を思い描くことができたようです。
遠い存在だった「海外の大学生」が、少しずつ「未来の自分」に重なっていく、そんな時間になりました。
歩いて、見て、話して、感じる——その一つひとつの経験を通して、生徒たちは「学ぶ場所」を知るだけでなく、「自分がどう学びたいのか」という問いに向き合いはじめていました。海外進学が特別なものではなく、「手を伸ばせば届く現実」として見えてきたことこそ、この研修の大きな成果だったと感じています。
▼研修の前半についてはこちら
【海外進学支援】マレーシア大学視察研修①〜多文化の都市で、ことばと文化を学ぶ〜
https://seishokaichi.jp/news/post-23617/








