【授業紹介】高2古典探究・日本史探究「古代のファッション」を広島女学院大学の楢﨑教授から学ぶ 〜とっとり弥生の王国考現学講座〜

9月8日(火)、高校2年生の古典探究・日本史探究の授業では「とっとり弥生の王国考現学講座」を実施し、広島女学院大学人間生活学部の楢﨑教授、鳥取県地域社会振興部とっとり弥生の王国推進課の東方さんをお招きして「古代のファッション」をテーマに学びました。

古典探究の時間では、十二単や官服を取り上げ、古代の衣服が持つ役割や意味について考察しました。「誰が、どのような場面で着用したのか」という具体的な視点から、現代の服との共通点や相違点を探り、衣服が社会と密接に関わってきた歴史を学びました。

続く日本史探究では、実際に衣装のレプリカを身につけ、体験を通して疑問に踏み込んでいく授業を行いました。どの色が上官を示すのか、なぜその色が高位を意味するのかを予想して話し合い、位の高い順に並んでみたり、実際に着用したうえで布の長さや動きやすさといった観点から当時の人々の働き方を考えたりしながら、議論を広げていきました。
体験中に気になったことはその場で教授に尋ね、書物だけでは得られない学びを実感することができました。
生徒からは「服に関して、過去の服装との共通点や政治的背景という視点がなかったので興味深かったです」「衣装を着ながら歴史を考えることで、より面白い疑問が生まれました」といった感想が寄せられました。

現在、高校2年生は探究の授業で一人ひとりが個別テーマを設定し、1年間を通じて課題研究に取り組んでいます。今回の学びをきっかけに、文献調査に加えて体験や実地調査から得られる気づきを探究に活かし、さらに学びを深めていくことを期待しています。
授業にご協力いただいた広島女学院大学人間生活学部の楢﨑教授、鳥取県地域社会振興部とっとり弥生の王国推進課の東方さん、ありがとうございました。
(担当:池田<社会科>辻井・森本<国語科>)