【SSH】オーストラリア・アデレード海外研修② 3・4日目、現地の高校生との交流と大学・企業での学び
10/17(金)〜25(土)の期間、学校代表の高校生5名がオーストラリア・アデレードで海外研修を行いました。本研修は、文部科学省より指定を受けたスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として実施しています。
探究の授業で培った「デザイン思考」や「システム思考」を活用し、現地の高校・大学・企業と協働しながら、地域課題の発見からアイデア創出・提案までを行うものです。
3日目は、各チームが設定した課題の具体化を進めました。
チームAは、アデレード市内に数多く設置されているモニュメントやアート作品に注目しました。これらが観光客や地元の人々に十分に認知されていない現状を課題とし、街のアートをより魅力的に見せ、その価値を生かすためにどのような工夫ができるかを検討しました。
チームBは、街中のベンチの利用状況に着目しました。快適に利用できる環境づくりを目的に、形状や素材、配置などを通してどのように改善できるかを話し合いました。
午後には、現地の高校生や教員とアイデアを共有し、意見交換を行いました。生徒たちは、異なる文化的背景の視点から助言を受け、新たな気づきを得ることができました。
また、ホームステイ先の家族にも自分たちのアイデアを説明し、日常生活に根ざしたフィードバックをもらいました。交流を通して、課題設定の具体性を高め、より実践的なアイデアへと発展させることができました。
4日目は、フリンダース大学(Flinders University )の理系キャンパスを訪問しました。
午前中は、大学内にあるエンジニアリング・テクノロジー企業 SAGE Automation を見学しました。ここでは、電力・水道などの社会インフラを支える制御システムや、AI技術を活用した自動化の仕組みについて説明を受けました。企業が「安全と信頼」を軸に地域のライフラインを支えていることを学び、技術が社会の基盤をつくるという視点を得ました 。
また、デザイン分野のスタッフからお話をいただき、「デザインとは人の課題を解決するための手段である」という考え方が紹介され、色や形が持つ意味、そして使う人の体験を重視する姿勢について学びました。
生徒たちは、「見た目の美しさだけでなく、使いやすさや心地よさもデザインの一部である」という考えに強く共感していました 。
そして、エンジニアのチームによる実演を見学しました。犬型のロボットの動作デモンストレーションや、3Dプリンターとロボットを組み合わせた自動生産ラインの仕組みが紹介されました。
これらの技術は、人の作業を支援し、創造的な活動により多くの時間を使えるようにすることを目的としています 。
生徒たちは、最新のテクノロジーを楽しむとともに、テクノロジーが人の生活をより豊かにする手段であることを実感していました。
その後、各チームは研修で得た知見を整理し、プロトタイプの構想をさらに進めました。現地で学んだことを意識しながら、課題解決に向けたアイデアの具現化を図っています。
※報告は③(最終プレゼンテーションの様子)へ続きます
▼1日目・2日目の様子はこちら
【SSH】オーストラリア・アデレード海外研修① 現地の高校で課題設定とアイデア創出
▼フリンダース大学(Flinders University)のホームページはこちら
https://www.flinders.edu.au/
▼SAGE Automationのホームページはこちら
https://www.sageautomation.com/









