【授業紹介】中3現代文・報道文の比較 〜新聞記事でメディアリテラシーを学ぶNIE〜 12/26日本海新聞掲載【メディア掲載】
今年度、本校は鳥取県NIE推進協議会によるNIE実践指定校となっており、さまざまな教科や学校生活の中で新聞の活用に取り組んでいます。(NIE…Newspaper in Education・教育に新聞を)
今回の授業では、2025年・2024年の重大ニュースの中から「高市内閣発足」「石破内閣発足」「関西万博開幕」「パリ五輪開幕」「クマ被害」の5つのトピックを選び、二つの新聞記事を徹底的に比較分析しました。
単なる「間違い探し」ではありません。共通点と相違点を明確にし、「なぜ、この記者はこの言葉を選んだのか?」「記事の背後に隠された発信者の思いや意図は何か?」という、情報のバイアス(偏り)に気づく力を養うことが目的です。
最終回である12/23(火)の授業では、各グループの活動のまとめとして成果発表会を行い、新日本海新聞社からお越しいただいたゲストティーチャーの方から、発表に対するコメントやフィードバックをもらいました。
「マイナスのイメージ・好意的なイメージなど、全体として感じる感受性は情報を得るときには大切。ただ、固定観念に囚われすぎると重要な情報を見落としてしまうかもしれないのでそこは注意しよう。」
「発信者としての『批判精神』は大切で、その背後には社会を良くしたいという思いがある。新聞記事を連続的に読むことで、新聞社がどこに軸足を置いているのか、立ち位置や価値判断が見えてくる。」
ゲストティーチャーからの話を生徒たちは真剣に聞き、とても有意義な時間となりました。
授業終了後の振り返りでは、「新聞に書いてあることをそのまま信じるのではなく、他の新聞やインターネットの記事と比べて読むことで、出来事をより正しく、広い視点で理解できる。」という内容や、「新聞と同じで自分が発信する情報にも、自分の価値観が含まれてしまうことに気づいたので、文章を書くときはできるだけ客観的事実を書くことを心がけたい。」などの記述が見られました。
どんなに客観的な情報に見えても、書き手の主観を完全に排除した情報は存在しません。
情報を能動的に受け取り、批判的に分析・評価・選択して読み解く「メディアリテラシー」の力は、情報社会を自分の頭で生き抜くための最強の武器になると思います。
(担当:西谷<国語科>)
▼当日の様子が12/26(金)の日本海新聞に掲載されています。
「NIE教育に新聞を 記事読み比べ、話し合い 青翔開智中で本紙出前授業」(日本海新聞 Net Nihonkai)
https://www.nnn.co.jp/articles/-/663259

















