【SSH】中3プログラミングキャンプ〜micro:bitで視覚障がいの課題に迫る〜【ともに生きる福祉学習推進事業】

プログラミングキャンプはスーパーサイエンスハイスクール事業の一環で、毎年中1〜高1が学年別のミッションに取り組んでいます。
7/16(金)・7/19(月)学年別デイキャンプ
中3プログラミングキャンプ〜micro:bitで視覚障がいの課題を解決するデバイス創作〜
中3ではmicro:bitを用いて視覚障がいがある人に向けて「学校生活を安全・安心」にするデバイス作りに取り組みました。

まず、全盲、視野狭窄、色覚異常*の体験を行いました。(*色覚異常とは色の見え方や感じ方の個人差を表す医学用語です)
色覚異常の体験にはchromatic Version simulator を用いました。
https://asada.website/webCVS/ 

次に、実体験と学校生活における安全・安心とのギャップを見つけ、課題を明確にしました。
micro:bitの使い方レクチャー後は、各自で課題を踏まえアイデアを出し、そのアイデアを実現するデバイスの設計を行いました。ブロックプログラミングは技術の授業等でScratch*に触れていましたが、実際にデバイスを動かすのは初めてである生徒がほとんどでした。(*Scratch:プログラミング言語の一つ)
FTA(保護者・家族の方々)の助けも借りながら、様々なセンサを繋げたり、複数の基盤を相互に作用させたり、時間をかけて楽しそうに試行錯誤を繰り返していました。デバイス創作にあたっては基本的にペアでプログラミングと発表準備とを並行して分担しながら進めていきました。
2日目の発表は混雑緩和のためZoomで行われ、「熱中症の危険度をお知らせするセンサー」「水たまりをお知らせするブザー」など、課題の焦点をしっかりと絞ったアイデアが生まれていました。プログラミングキャンプでは創作したデバイスを視覚障がいを持つ方に実際に使っていただくことはできませんでしたが、日常生活に課題を抱える人への共感をもとにユニバーサルデザインについても理解を深めることができたのではないかと思います。
今回使ったmicro:bitは「ともに生きる福祉学習推進事業指定校」の一環で導入したものを活用しています。