卒業生より

Graduates Message

村上 達彦

他者とひとつの経験を共有し、少しずつ「共感」を形成

金沢工業大学 工学部

村上 達彦むらかみ たつひこ2019年度卒業 第四期生

探究基礎修了論文テーマ

「自転車運転中における怪我や事故は少なくできるのか〜E-Bikeを主体とした未来の自転車とは〜」

私は、現在大学で、工学に関する知識・技能(プログラミング、製図、加工など)を広く学んでいます。「工学版多分野学習」とイメージしていただければわかりやすいかと思います。また、学生健康委員会に所属し、献血に関する広報活動に尽力しています。ここでもコミュニケーションと行動力を底上げできるよう、日々精進しています。大学内で行っているグループワークで、課題や物事について探究することの楽しさを感じています。

行動を起こし何かに挑戦するという過程で、私が青翔開智で学んだことは、「メリハリ」「探究」「共感」の3つです。

まず「メリハリ」です。学びと楽しみのメリハリをつける、ON/OFFの切り替えです。今はマインドセットの切り替えという形で、多くの場面で役立てています。

次に「探究」です。中学時代は宇宙エレベーターについて、高校時代は自転車に関して探究しました。自分の興味のある事柄について突き詰めるレベルで学んでいくと、学ぶことの楽しさと共に、それが自分が本当にやりたいことなのかどうか、ということにも直面します。進路探究も兼ねて、とことん学ぶ、考える、ということを実践してみてください!

最後に「共感」です。これが6年間で一番学んだものと実感しています。生徒会執行部の活動では、同級生はもちろん先輩・後輩など異年齢の在校生や、学外の大人の方々と関わる機会が多く、価値観の相違や意見の違いなどでぶつかることもありました。その解決のために、異なる価値観を持つ人と共感をどのように築くか試行錯誤を繰り返しました。そして、「共感」とは、自ら行動を起こし、イベントを創り上げるなど他者とひとつの経験を共有すること、その過程で話し合いを重ね、信頼と同じように少しずつ形成していくものなのだとわかりました。この経験から学んだ「共感力」は、現在、自分のコミュニティを形成したり、教授や企業の方々と話すときにも活きています!

最後になりますが、6年間という月日は長いようで短いです。小さい一歩から確実に成長できるよう、長期的な視野を持った人間に成長していってください!