【中1地理】マラウイ共和国からの特別ゲスト

11月14日と18日、アフリカのマラウイ共和国でJICA海外協力隊として派遣されている新居(あらい)さんを特別ゲストに迎え、Zoomを通じての特別授業を行いました。
ゲストの新居さんは以前は日本の中学校で働いていましたが、2021年8月からマラウイ共和国の小学校で算数を教えています。
もともとは青翔開智の高校2年生が自分の個人探究(仮題:「マラウイの子どもたちにタンパク質の重要性を教えることはできるか」)のため、マラウイの現状を教えていただこうと新居さんとコンタクトを取りました。
それを知った社会科の教員が「中1の地理でも現在アフリカについて学んでいる。彼らにもぜひアフリカ・マラウイの現状について教えてもらい、もっと興味・関心を持ってもらいたい」と依頼をして今回の授業が実現しました。

日本とマラウイの時差は約7時間。
日本時間の14時ごろから現地とZoomを繋ぐとすぐに聞こえてきたのはニワトリの「コケコッコ〜」という鳴き声。マラウイの自然の豊かさが感じられました。
また、画面に映る家の造りや生えている植物まで日本との違いに生徒たちは興味津々でした。

新居さんからはマラウイの1年間の一人当たりの国民総所得が約380米ドル(2017年 世界銀行)であったり、発電所が長いこと壊れていて1日10時間以上停電していたり、井戸から水を汲む生活だったり、日本と比べるとちょっと信じ難い不便さを伝えていただいて、生徒たちは驚いていました。
かと思えば日本よりももっと簡単に電子マネーが使える先進的なところにもまたびっくり。

マラウイの小学校の様子も画面越しに少しだけ見させていただきました。
ちょうど英語の授業の様子が流れていました。その小学校では小学5年生から英語で全部授業が始まるため、留年する生徒も多いとのこと。
新居さんからの話を聞きながら、「給食はありますか?」「新居さんはなぜJICA海外協力隊に参加しようと思ったんですか?」「JICA海外協力隊に参加するためには英語力はどのくらい必要なんですか?」など、どんどん生徒から質問があがりました。

今回の特別授業を通じて、JICA海外協力隊という活動を始めて知り、興味を持った生徒もいるようです。
青翔開智の「建学の精神」のひとつは「飛躍」。「何を学びたいか」を大切に、探究型学習で鍛えた好奇心と情熱を自分の進路実現へと結びつけ、国内外問わず自ら進路を選択できる生徒に育ってほしいです。