【授業紹介】高2言葉と表現・レトリックで磨く表現力〜推しお菓子の食レポを執筆〜

今年度より新しく、高校2年生の選択授業として『言葉と表現』という学校設定科目を設置しました。(担当:石田・辻井・三浦・吉田)
授業は国語科と英語科の教員が担当し、「言葉に関する理論や観点を理解し、それを元に言葉や言語作品について解釈し、他者に向けて表現することで、言葉や文化を知的に楽しみ、多様な人々に共感する力を養うこと」を目標としています。

6月の授業では、「レトリック」をテーマに表現を磨いていきました。
「レトリック」とはいわゆる修辞法のことで、言葉をうまく使って表現する技術のことです。
まず初めに、メタファー(隠喩)についてレクチャーを行いました。
「時は金なり」のような表現もメタファーのひとつで、実は食レポなど身近なところでメタファーの力が使われ、より魅力的な表現が生み出されていることを学びました。
次の授業では、「食レポ小説」と題して、さまざまな「レトリック」の技法をまじえながら「カレー」を食べたときについて描写していきました。
同じ「カレー」という題材ながら、味の表現、食べる前の感情の表現はさまざまな姿になり、生徒は自分が考える「カレー」の魅力を伝えるために一番良い表現方法を探りました。
最終的なアウトプットとして、「推しお菓子」を持参し、その「お菓子」の魅力が伝わるような文を作成しました。
普段は意識しないような細かい味、匂いなどを深く味わうところから始めて「食レポ小説」の文章を作り、その際に、より豊かな表現をめざし、「レトリック」を意識しました。
『言葉と表現』では、表現技法をただ知るだけではなく、言葉での表現に実際に挑戦していきます。