【授業紹介】高2言葉と表現・ラップからひもとく英語と日本

今年度より新しく、高校2年生の選択授業として『言葉と表現』という学校設定科目を設置しました。(担当:石田・辻井・三浦・吉田) 授業は国語科と英語科の教員が担当し、「言葉に関する理論や観点を理解し、それを元に言葉や言語作品について解釈し、他者に向けて表現することで、言葉や文化を知的に楽しみ、多様な人々に共感する力を養うこと」を目標としています。

7月の授業テーマは「ラップ」。
ラップを含むヒップホップの文化背景には、アメリカにおける差別の歴史があることなどを学び、それが日本でもどのように受容されているかのレクチャーを受けました。
加えて、ライミングという韻を踏む文化が当たり前の英語圏と、子音と母音で構成される言語である日本語との違いも学んでいきました。
英語圏の詩や洋楽の歌詞から、韻を抜き出した後、日本語の歌の歌詞でも同じように韻をみつけることができないか確認していきました。
そこから、実際に生徒たちはオリジナルラップを作成。
自分の気持ちを作品に乗せて、8小節ほどのラップ作品にしました。
まずは、印象に残っているエピソードや感情を書き出し、そこから日本語の中でも韻を踏む工夫をしていきました。
最後は、クラス全体でラップバトル。
小グループの中で選ばれた代表たちが、クラス全体の前で発表し、チームに分けて勝敗を決めました。
自分の名前を活用したり、日頃の感謝を伝えたり、だらだら過ごしてしまう日常をまとめたり、それぞれの個性がでた作品となりました。
ラップにまつわる時代背景や理論だけでなく、実際にラップを楽しむ文化を体感する単元となりました。