【授業紹介】中3道徳・ハンセン病の歴史や課題を知る授業(国立ハンセン病資料館・出前授業)
10月27日(金)、中学校3年生の道徳の授業では、「国立ハンセン病資料館」の方にお越しいただきハンセン病に罹患した方々を取り巻く課題への理解を深める出前授業を実施しました。
ハンセン病とはどのような病気なのか、ハンセン病に罹った人にはどのような対処がされていたのかといった基礎知識に加えて、ハンセン病に対する人々の意識には法律も大きく関わっていたことや、語り部の方による後世の人々へ向けたメッセージなどもお話いただきました。
ハンセン病に罹患した人々が実体験を振り返りながら語る映像を見たり、映画『もののけ姫』で仄めかされている「らい病」患者の人々に関する描写を聞いたりするなど、生徒にとって身近なところからお話をいただけたこともあり熱心にメモをとりながら話を聞く様子が見られました。
また、授業の最後に実施した質疑応答においては、
「ハンセン病の歴史を継承していくのは大切だと学んだが、ハンセン病の歴史を知ったからこそ差別の連鎖がなくならない可能性もあると思う。後世を生きる自分たちが語り継いでいく上で留意すべきことは何か」
「ハンセン病が学術的に理解される前は、ハンセン病の呼称や症状はどのようなものとして知られていたのか」といったクリティカルな質問が数多く上がり、その質疑応答を聞いている他の生徒にとっても学びの多い時間となりました。(担当:金田)