【授業紹介】高2言葉と表現・英語で演劇

2023年度より新しく、高校2年生の選択授業として『言葉と表現』という学校設定科目を設置しました。(担当:石田・辻井・三浦・吉田)
授業は国語科と英語科の教員が担当し、「言葉に関する理論や観点を理解し、それを元に言葉や言語作品について解釈し、他者に向けて表現することで、言葉や文化を知的に楽しみ、多様な人々に共感する力を養うこと」を目標としています。
3学期の最後には、3週ほどにわたって、英語での演劇を行いました。
演劇は言葉による戯曲をもとに、身体を使って表現する芸術のひとつと言えます。『言葉と表現』では、2学期に安部公房による『棒になった男』について分析し、レポートにまとめる授業も実施していたので、戯曲を「演じる」ことを扱いました。
また、今回は英語を使って行うことで、英語話者になりきるような体験をしていきました。 まず最初にシアターゲームという演劇の手法を使ったゲームに挑戦し、その後、演劇にまつわる理論を学びました。演劇の要素、有名な戯曲家、そして演技論などを座学で学んだ後、今回の課題である英語演劇の台本をGoogleドキュメントで配布し、チームで設定を考えていきました。一つは抽象的で設定がどのようにも解釈できる台本、もう一つは中学校英語の教科書によくあるスポーツをして遊ぼうとする台本、いずれかから選び、チームで1分程度の短いパフォーマンスの準備をしました。
各チームでユニークな設定を練り、舞台上での移動(Blocking)も作品の内容を表すように工夫していきました。
最終週には学校のプレゼンテーションルームで各チームの発表を行いました。
限られた時間での準備であったため、「もっと取り組みたかった」という声も上がりました。
「映画のワンシーンにチャレンジしてみたかった」「たくさん練習したのに演技するとき間違えてしまったところが悔しい」「他の班の発表を見ているともっとおもしろい原稿かけたかなとか思ったけど、楽しくできたのでよかった」などの声もありました。
次年度も『言葉と表現』では、言葉を使った様々な表現を扱い、生徒たちに表現の豊かさに気づいてもらうような活動を行なっていきます。