【授業紹介】高1探究・図書館オリエンテーション 〜アクティブ・ブック・ダイアローグに挑戦『未来のきみを変える読書術』を読む〜

4/15(月)の高校1年生の探究Ⅳの授業は、2時限連続で学校図書館の活用を学ぶ「図書館オリエンテーション」を実施しました。

1時間目は、学校図書館の基本的な利用ルールやマナーを確認し、NDCについて学び、OPAC(蔵書検索)や電子図書館やオンラインデータベースを実際にひらいて使い方を確認しました。
NDCとは、日本の多くの図書館で使われている分類法です。NDCを理解して資料と情報を探せるようになれば、大学図書館・公共図書館というさらに広い知識の海をも自在に泳いでいくことができ、生涯にわたって学び続けられる力が身につきます。

2時間目は、「誰でも取り組める超参加型読書会」と言われる「Active・Book・Dialogue(アクティブ・ブック・ダイアローグ)®︎」を行いました。

ABDは、1冊の本を分担して読み、サマリー(要約)にまとめ、リレー・プレゼンをして対話を深めるという本の読み方です。
この日は、ジャパンナレッジSchool*に搭載されている電子書籍のひとつ「ちくまQブックス」シリーズから2冊を読みました。
*ジャパンナレッジSchoolは青翔開智の生徒全員がデジタル教材として活用しているwebサービスで、辞書・事典類の横断的検索ができるほか、新書・文庫等が電子書籍として数多く搭載されています。複数の生徒が同じ電子書籍を同時に読むことができます。

1冊目は、トライアル編として『科学はこのままでいいのかな 進歩?いや進化でしょ』中村桂子,筑摩書房の中から第6章「進歩でなく進化を考えよう」を読みました。
今年度の高校1年生の学年スローガンは「シンカ論」です。
JT生命誌研究館名誉館長でもある著者・中村さんの文章を起点として、生命科学の視点で現代社会をとらえ、「進歩」と「進化」の違いや、未来の人間社会のあり方を考えました。

2冊目は、図書館オリエンテーションのしめくくりとして『未来のきみを変える読書術 なぜ本を読むのか?』苫野一徳,筑摩書房をクラス全員で分担して読み、サマリーにまとめ、少人数でのリレー・プレゼンを行いました。
中学校生活よりもさらに忙しさが増す高校生。なぜ私たちは本を読むのか、どのように読めばいいのか、それぞれのシンカ(進化・深化・真価…)に向かって自由に歩き出すために、本を読むことと自分の生活はどのように結びつくのか……。
哲学者であり教育学者である苫野氏のことばから掬い取ったヒントをつないでいく中で、クラス・学年全体で「本を読むってどういうことだろう」と考えることができました。

内部進学の生徒と、4月から新しく加わった生徒とがひとつのグループとなってリレー・プレゼンをする中で、お互いに刺激を受ける部分もあったようです。
次回は中学校1年生の図書館オリエンテーションを紹介します。

▼アクティブ・ブック・ダイアローグ®︎についてはこちら
https://www.abd-abd.com/

▼ジャパンナレッジSchoolについてはこちら
https://school.japanknowledge.com/