【授業紹介】中1探究・図書館オリエンテーション 〜レファレンスサービスにチャレンジ〜

4/18(水)の中学校1年生の探究Ⅰの授業は、高校1年生と同じく2時限連続で学校図書館の活用を学ぶ「図書館オリエンテーション」を実施しました。
青翔開智中からの内部進学生と他の中学校からの新入生が混じっている高校1年生とは違って、中学校1年生はさまざまな小学校から集まっており、全員が初めて青翔開智で中学校生活をスタートします。
そのため、1時間目は高校生よりも丁寧にしっかりと学校図書館の使い方をガイドしていきました。
まずは司書教諭による、複数の本を使って自身の中学校時代や大学時代などのこれまでをたどる自己紹介。
「本屋さん」「トルコ」などのキーワードとともに次々に登場する本に生徒たちは聞き入っていました。
さらに、ドキュメンタリー映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」の予告編から、図書館が「本の置き場」に留まらない知的営みの場であること、そこに集い関わる「人」が主役であることを知ってもらいます。
そして、一人ひとりが持ち寄った本のラベルを見ながら図書館の本を分類しているルール「NDC」を知り、配布されたMAPと照らし合わせながら、どこにどのような資料が置かれているのかを詳しく見ていきました。

2時間目はミッションが与えられ、数人で1チームとなって「レファレンス」にチャレンジ。
レファレンスとは、「レファレンス・サービス」「資料相談」のことで、図書館の利用者が調査や研究などを目的として資料や情報を求めた際に、図書館のスタッフがこれを手助けし、必要とされる情報源と利用者とを結びつけるサービスです。
学校図書館においては、司書教諭や学校司書が日々、「この教科の授業で、〜〜について調べているんだけど…」「〜〜に関する情報が載っている資料はありますか?」といった探究学習に関わる相談から、「この本はどこにありますか?」「この作家が好きなんですけど似たような本ありますか?」「ぐっと来て泣ける小説ありませんか?」などといった気軽な相談にも応じています。
今回、生徒に与えられたミッションは、「中学校1年生から9種類の資料相談を受けた」という設定で、「司書教諭・学校司書」になりきって制限時間内に最も適切と思われる本をラーニングセンターから探してくる、というもの。
架空の資料相談の内容は「今度行く動物園について知りたいです」「バレンタインにチョコレートのお菓子を作りたい」「三国志にまつわる歴史について書かれた本は?」「ドラマ『光る君へ』にハマっている。紫式部について知りたい」「地理の授業でイギリスについて調べています」「青翔開智みたいにユニークな学校ってほかにありますか?」など、全部で約60種類の中から、1チームにつき9種類が割り当てられました。
生徒たちは、MAPとNDCの表、背表紙に貼られているラベルなどをヒントにしながらチームで話し合い、本探しを楽しみました。
その後の共有タイムでは、どの資料相談に対応してどんなタイトルの本を探し出したか、その本はどこにあり、どんなNDCの番号だったかを発表し合いました。
青翔開智での授業が本格的にスタートして約1週間。今後も一人ひとりの興味・関心に応じてさまざまな本に出会い、学校図書館を使いこなしていってもらえたらと思います。

▼映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』公式サイト
https://moviola.jp/nypl/
▼「資料相談(レファレンス)について」(鳥取県立図書館ホームページ)
https://www.library.pref.tottori.jp/reference/post.html