【授業紹介】中1〜高1STEAM・生成AIの活用スタート!創造的に学ぶための初めの一歩
青翔開智では2022年度より学校設定科目として「STEAM」という授業を行なっています。
STEAMとはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、様々な分野・領域を横断しながら学びを深めていきます。
昨年度までは高校1年生のみの実施でしたが、今年度からは中学1年生から高校1年生までに拡大し、「探究」の授業を補強する表現技法・技術を、楽しみながら習得しています。
4月は、文章を生成する生成AIに関する授業を実施しました。
生成AIとは、人間が普段使う言葉や文章をもとに、新しい文章やアイデアを出力するものです。
OpenAIのChatGPTや、GoogleのGemini、AnthropicのClaudeなど、ここ数年多くのサービスが提供され始めました。
この授業では、文部科学省が発表した「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」に基づき、AIの基本的な仕組み、歴史、目的をスライドを用いて解説しました。
入力されたデータがAIによって学習される可能性があり、個人情報やプライバシーに関連する情報は特に取り扱いに注意が必要である点を強調して伝えました。
その後、生徒たちはChatGPT(GPT-3.5)を使用して、実際に文章を生成する体験をしました。
この過程で、生成AIは単に文章を作り出すだけであること、我々は出力された内容をどう評価し、修正するかが学びの重要な部分であることを確認しました。
また、プロンプト(指示文)が出力を大きく左右することを伝え、実際にいくつかのプロンプトを使ってみることでそれを体験しました。
さらに中学校3年生では、ChatGPTと、教員が作成したプロンプトを用いて、小説のあらすじを作成し、Canvaの画像生成機能を用いてその小説にあう表紙の画像を作成しました。
STEAMの授業では今後、SSH第2期から導入する「システム思考」について学び、各学年ごとにプログラミングやアンケート分析、個人制作に移っていきます。
今後も生徒たちが学習を通してどのように成長していくのか楽しみです。
(担当/探究部:池田<社会科>・飯田<数学・情報科>)