【授業紹介】高2言葉と表現「やさしい日本語で社会に希望を」

青翔開智では2023年度より、学校設定科目として「言葉と表現」という授業を行っています。
この授業は、「言葉に関する理論や観点を理解し、それを基に言葉や言語作品について解釈し、他者に向けて表現することで、言葉や文化を知的に楽しみ、多様な人々に共感する力を養うこと」を目標としています。

今回の単元では「やさしい日本語」を扱いました。
7月8日の授業では、やさしい日本語の単元の集大成として、外国人とのコミュニケーションの場面でやさしい日本語を使って演じるロールプレイを行いました。
ゲストとして、やさしい日本語ツーリズム研究会 代表の吉開章さんをお招きし、成果物の講評していただきました。
全11回にわたる授業では、生徒たちはやさしい日本語の概念を学び、その実践方法を身につけました。
初回の授業では、無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)という言葉をキーワードに、鳥取県や日本における現状から、英語が最適なコミュニケーションツールかどうかを考え、やさしい日本語についての導入を行いました。
また、文法、語彙、構造、語用論的範疇の観点から日本語を改めて見つめ直し、実践としてワセダ式ハサミの法則を用いて学校のお便りをやさしい日本語に直す活動を行いました。
授業の中盤では、海外生活での困難さにを実感するために、留学生によるプレゼンテーションや、教員の留学中の体験を聞きました。
後半は外国人の困り感を踏まえて、実社会で遭遇しそうな場面をチームに分かれて状況分析を行い、やさしい日本語を使ったロールプレイを考えました。
それぞれの場面をチームで分担し、撮影と編集を経て、最終回ではチームの成果物を視聴しました。

また、生徒たちからは以下の感想が寄せられました。
「やさしい日本語を意識して他の人と話すことができた」
「文化の違いをもっと深く調べられたらよかった」
「外国人がどのように困っているかをもっと表現するべきだった」
「ハサミの法則を使って日本語を話すことが重要だと感じた」
今後も『言葉と表現』の授業では、多様な人々に共感する第一歩として、言語や文化に根ざしたコミュニケーションの方法を学びます。
(担当/石田・三浦<英語科>)

お忙しい中、生徒たちに丁寧なフィードバックをくださった吉開さんありがとうございました!
▼やさしい日本語ツーリズム研究会 ホームページ
https://yasashii-nihongo-tourism.jp/index.html
▼社団法人やさしい日本語普及連絡会 ホームページ
https://www.yasanichi.com/