【授業紹介】高2言葉と表現・jig theaterさんによる講演『戸惑いを案内する映画:フレデリック・ワイズマンの世界』
青翔開智では2023年度より、学校設定科目として「言葉と表現」という授業を行っています。 この授業は、「言葉に関する理論や観点を理解し、それを基に言葉や言語作品について解釈し、他者に向けて表現することで、言葉や文化を知的に楽しみ、多様な人々に共感する力を養うこと」を目標としています。
9/5(木)の授業では、鳥取県の湯梨浜町にあるミニシアター・jig theaterを運営する柴田さん・三宅さんをお招きし、講演会を行いました。
月に1回、10日間程度上映を行い、一本の作品と深く向き合うスタイルのjig theater。
映画が共通の話題になり、映画がコミュニケーションを生み出すような場となっている映画館の話を聞いて、生徒たちも興味津々の様子でした。
お二人が映画館を開くときに考えた映画の基準として、「戸惑い」を掲げており、今回は、フレデリック・ワイズマンの『ボストン市庁舎』の冒頭を鑑賞しながら、いわゆる普通のドキュメンタリーとの違いについて考えました。 そして、映画を通して、さまざまな監督がさまざまな方法でどう表現しているか、つまり、共感できない他者に出会うことが「戸惑い」ではないかということが提示されました。
普段観ている映画・ドラマとは違う世界にふれ、生徒たちも「戸惑い」の一端を感じられる時間になったようです。 映像表現に触れることで、生徒にとっても考えるきっかけになったかもしれません。
このように「言葉と表現」の授業の中では、言葉に言い尽くすことのできない、言葉で表現しきれないものについても考えていく取り組みも行なっています。
(授業担当:三浦・石田<英語科>)