【SSH】「公開授業研究会2024」を開催しました

11/15(金)、公開授業研究会2024を開催しました。
「学校全体で取り組む探究的な学び ~教科の枠を超えたチームで取り組むスキル育成~」をテーマに、中学校1年生・高校1年生・高校2年生の授業の公開と研究協議を行いました。
当日は、鳥取県内や近隣はもちろん、北は北海道から南は熊本県など、全国各地から60名を超える教育関係の方々にお越しいただきました。

本校では探究に必要な資質を「探究スキル」と総称し、各教科の通常の授業の中で育成しています。
この探究スキルを伸ばすための授業を「探究スキルラーニング」と呼んでいます。
今回の授業に向けても、計画から実施にいたるまで複数の教科の教員でチームを組み、汎用的な探究スキルを育てる授業とその手立てについて、ディスカッションを重ねてきました。

公開授業については、
中学校1年生(A組:英語/B組:現代文)は、たくさんのゲストの方に見守られながらの授業は初めてでしたが、いつも通りの自然体……よりも少し張り切っている様子。グループワークや作文に積極的に取り組んでいました。
高校1年生(A組:物理基礎/B組:歴史総合)はどちらも単元のまとめにさしかかっているタイミングで、これまで学んだことをどのように整理し関連づけて考察していくかという難しい局面に非常に粘り強く取り組んでいました。
高校2年生(数学)は生徒一人ひとりが数学の面白さに触れ楽しみながら学んでいる様子でした。
どの授業においても生徒たちが学びの主体となっていきいきと取り組んでくれました。

公開授業の後は全体会と授業協議会を行いました。
全体会では探究スキルや探究スキルラーニングの授業を作るためにどのような手順を踏んでいるのか、授業担当の教員と探究を掌る校務分掌や学校図書館が、どのように協働しているのかなど本校なりのノウハウを共有させていただきました。
協議会については、昨年度「授業担当者が質問を受けて答える」という形になってしまった反省点をふまえて、参加者のみなさまとのフラットなディスカッションの場をめざして、ファシリテーションや記録の取り方を改善すべく準備してきました。
当日は、ご参加いただいたみなさまそれぞれのお立場からの知見をお借りしながらスキル育成について協議することができたのではないかと思います。

協議会終了後は、テーマ別の座談会や校舎ツアーを設け、総合的な探究の時間や進路支援のあり方、探究活動のための校舎のしかけなど多岐にわたり情報交換をさせていただきました。

鳥取県内・外からお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
探究を中心に据えた本校では、生徒はもちろん教員も探究しています。
正解がひとつではない課題に取り組み、自分たちなりの答えを探し、試しては改善すべき点を見つけ…を繰り返しています。
本校の取り組みが少しでも社会に還元され、教育に携わる皆様にとって参考にしていただける点があったなら幸いです。

【公開授業研究会2024】 
学校全体で取り組む探究的な学び 〜教科の枠を超えたチームで取り組むスキル育成〜
日程:2024年11月15日(金)12:30〜15:30
対象:全国の中学校・高等学校教職員、教育関係者