【高2研修】「個別テーマによる課題研究」スタートダッシュを切ろう!〜テーマ設定・周辺知識の獲得・コンテキストモデルづくり〜

4/24(木)〜4/25(金)にかけて、学年別で研修を行いました。
高校2年生は探究Ⅴ「個別テーマによる課題研究」のスタートダッシュを行うための校外研修を行いました。

4月24日(木)は鳥取県立図書館の大研修室にて研修を行いました。
この日の目的は、各自が課題研究を行なっていきたい領域に関する周辺知識を本から得ること、そして領域に関する疑問を立てることです。
まずは自分自身に関するマインドマップの作成を行いました。『好きなこと(興味・関心)』『得意なこと(能力)』『価値観』『社会から求められていること』をメインブランチとして、たくさんの枝を伸ばしていきました。
高校1年生の時に行なったIdentity & Vision Designワークショップや、これまでの探究の授業を通して見えてきた自分自身について、改めてマインドマップに落とし込み、構造化して整理しました。
ここから、自身の探究テーマになりそうなキーワードを浮かび上がらせていきます。

その後は研修室を飛び出し、県立図書館の司書さんの助けを借りつつ、自身のキーワードに関係しそうな本を約1時間で10冊ピックアップしました。
さらに、選んだ本の点検読書・評価を行ない、より読み進めたいと思える本を絞り込みました。
厳選した本から自身のキーワードに関連する情報を読み込み、知識をインプットしたり疑問を生み出したりしていきました。
最後は、周辺知識から取り出したたくさんの小さな疑問を「問い」の形にしていき、仮のリサーチクエスチョンをいくつか作りました。

4月25日(金)は鳥取市民交流センター(麒麟square)にて、24日に浮かび上がったキーワードを元に、問いをたくさん生み出す活動をまずは行いました。『なぜ〜』『いつ〜』『本当に〜』などの視点を足がかりにして、19個の問いを生み出した後に、自分の探究テーマになりそうな問いを絞り込みました。
そして2日目の最後には、FigJamを使って自分が関心を持っている領域についての「コンテキストモデル」(ステークホルダーなど関係するモノコト、それらに付随する問題や疑問などを1枚のマップ上に書き込んでいくモデル)を作り出しました。
近い領域で課題を設定している人とも情報交換を行いながらアイデアを膨らませ、多角的な視点からコンテキストモデルを作成することができました。

自分自身の興味・関心のある領域から、自分1人で課題を見つけ出し問いを設定することは、ここまで主にチームで探究活動を行なってきた高校2年生の生徒たちにとって初めての体験となります。
その難しさ・大変さに頭を悩ませながらも、本から情報を得たり、他者と対話をしたりすることで新たな視点を獲得し、モデルに落とし込んでいき、自身の問いを確かなものにしていきました。
それぞれが苦労をしながらも、自分の力で課題研究のスタートを切ることができました。

2日間が終わったあとは皆、疲れを滲ませつつも、達成感で満ち溢れた顔をしていました。全員で健闘を讃える拍手をした後に、それぞれの帰路につきました。2日間、本当にお疲れ様でした。

ここから高校2年生は、自身が探究する領域と問いを最終決定し、個人で探究を進めていくことになります。2月の青開学会にて、自分自身が納得のいく発表ができるよう、頑張って探究していきましょう。