【授業紹介】高2言葉と表現 劇作家・翻訳家の一川 華さん講演会「文化の交差点を探る」
青翔開智では2023年度より、学校設定科目として「言葉と表現」という授業を開講しています。
この授業では、「言葉に関する理論や観点を理解し、それを基に言葉や言語作品を解釈し、他者に向けて表現することで、言葉や文化を知的に楽しみ、多様な人々に共感する力を養うこと」を目標としています。
1学期は、「生成AI・翻訳サービスが発達する中で、外国語で表現することにどのような意味があるのか?」という問いのもとに、翻訳活動を行ったり、「エクソフォニー」=母語の外に出る状態 から創作活動をする作家たちについて学んだりしています。
5/30(金)の授業では、実際に翻訳家として戯曲の翻訳に携わる一川 華さんによるオンライン講演会を行いました。
実際の仕事の流れから、翻訳の細かいニュアンスまでお話しいただきながら、生徒たちも実際に戯曲の一部の翻訳にチャレンジしました。
ざっくりと物語を把握した後、日本との違いをリサーチし、キャラクターの考察を深めて、翻訳していくという作業の中で、原文の意味を維持し、日本人にも伝わりやすい「文化の交差点」を探るような作業が翻訳であると語る一川さん。
「この言葉で伝わるのか」という真摯な態度がご自身の戯曲作りにもつながっているようです。
生徒たちは次回以降、「エクソフォニー」な作家である多和田葉子、リービ英雄などについてリサーチし、最終的に一人の作家について紹介する「バイリンガルPodcast」を作ります。
「母語の外に出る」チャレンジを自らすることで、外国語での表現や言葉での表現について考えていきます。
(担当:三浦・石田<英語科>・岡田<国語科>)






