【1学期授業紹介】<中2数学>A4の紙1枚で仮説検証
夏休み期間、各教科の1学期の授業をご紹介しています♪
中学校2年生の数学では6月、探究スキルラーニングとして、「A4チャレンジ」を実施しました。
A4の紙1枚の形状を変え、どうすれば真っ直ぐかつ滞空時間を長くできるか班で協力して作成するという活動です。
数学の授業で学習した「データの活用」の知識を用いて、数学的に仮説&検証を行うことを目的としました。
中1で学習した平均値や中央値、最頻値はもちろんのこと、四分位範囲や箱ひげ図も活用しました。
四分位範囲や箱ひげ図は2021年から、高校の内容が中2の学習範囲に移行しています。
活動では班決めから生徒に任せ、教員はサポートに徹しました。
まずはどのような形状にしたらよいか班で仮説を立て、実際に紙を使って作成しました。
「こうしたら良いんじゃないか」と切り方や折り方を工夫している班も多くありました。
実際に作成したA4紙をラーニングセンターの2階から1階に向かって落とし、10回のタイムを測定しました。
上から下には目印となる紐をたらし、1階の床に枠を設けることにより真っ直ぐ落とせているかも確認できるようにしました。
枠から外れてしまったものはカウントせず、枠内に落ちたもののみ滞空時間を測定し、それらのデータをStatlook*を用いて分析しました。
どの班が一番長いタイムを出せるかが目的ではなく、班の中で用紙の形状を改良し、新たな仮説を自ら考えられることをゴールとして、各班が各々のアイディアで試行錯誤しました。
今回の探究スキルラーニングのまとめとして、最終的に仮説検証と考察を含む個人レポートを作成し、提出しました。
班での活発な意見交換や多彩なアイディアを見ることができ、教員としてもとても楽しい授業でした。
(担当:数学科・伊藤)
*Statlook
ヒストグラム・箱ひげ図を作成する統合統計ソフト(静岡大学 教育学部 柗本研究室)
http://www17.plala.or.jp/matsugen/statlook(ver1.0)/statlook.xhtml