【高2・アート研修】SSH個人課題研究のテーマを写真で表現

連休前日の4月28日(水)、鳥取県内のさまざまな場所で学年別の研修を行いました。本日より学年ごとに様子を紹介していきます
中1&高1:デザイン思考を学ぶIDEA Camp@青翔開智
中2:自然研修@岩美町 浦富海岸
中3:SDGsを学ぶ自然研修@八東ふる里の森
高2:アート研修@植田正治写真美術館・鳥取砂丘ほか
高3:探究論文執筆研修@隼Lab.
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高校2年生は4/26(月)から30(金)にかけて鳥取県内でアート研修を実施しました。
高校2年生は自分で探究のテーマを設定し1年間かけて研究を進める学年です。
そこで今回の研修テーマを「自分の探究テーマを写真で表現」とし鳥取市内の様々な場所やモノを被写体として撮影・加工を行いアート写真を完成させました。
1日目は「まずは写真に触れよう・写真を楽しもう」という目的を掲げ伯耆町の植田正治写真美術館を訪問。海外でも評価の高い植田調の写真を体感し、午後からは鳥取砂丘で植田調の写真を撮影する撮影会を実施しました。
2日目は鳥取市の写真館「フォトステージヤマウチ」の山内様に来校いただき、写真の撮影技法を学びました。構図やアングルなどの撮影方法だけでなくスマホアプリ(Photoshop Express)を使った効果的な写真加工方法も学び、自分の理想の写真に少しでも近づける技術を学習した生徒たち。午後は3日目の撮影計画です。ここからは植田調ではなく、自分自身を掘り下げ自分調の写真を撮ることが目的。自身の探究テーマを題材とした写真をどこで・どのように撮影するか。構図はどうするか、被写体は何を選ぶか。色のトーンや影、光の調整をどう加えるかについて考え計画します。
3日目は鳥取市内で撮影です。前日の計画をもとに市内と学校周辺に分かれて撮影。教員もGoogleチャットなどで生徒と連絡を取りながら近づき過ぎず、離れ過ぎずの引率を心がけました。
4日目は祝日のため小休止。
最終日となる5日目はいよいよギャラリー展示です。黒色の厚紙を台紙として写真を貼り、さらに作品のタイトルを5mmのスチレンボードに貼ったキャプションを制作して準備を進めます。グループになってアート鑑賞のワークショップも実施しました。友達がどんな思いで、どんな場所で撮影をしたか。友達がどんな探究をするか想像しながら対話型の写真鑑賞をおこないます。現代アートは作者の思いを一方的に受け入れるのではなく、鑑賞者が作品をありのままに味わうことも重要です。友達と鑑賞し合うことで探究テーマについても自分自身についても新たな発見があったのではないでしょうか。午後からは「アートスペースからふる」さんのギャラリーをお借りして展示作業。クラスで協力して、作品を展示する位置、高さ、間隔、タイトル位置など調整して白い壁面に自分たちの作品を展示しました。
6日目はお休みでしたがギャラリーでは終日展示を継続し、多くの保護者の方にお越しいただき、生徒たちの写真を楽しんでいただきました。

生徒たちはこれから約1年かけて個人課題研究を進め、高3では論文を執筆します。今回のアート研修が好きなこと・得意なこと・価値観・社会から求められることをもう一度見つめ直す機会になっていれば大成功の研修だったといえます。生徒たちの探究の成果は来年2月の青開学会で発表します。お楽しみに!

撮影時のみマスクを外しています