【SSH】高1プログラミングキャンプ〜画像認識AI で様々なものを見分けるサービス〜

プログラミングキャンプはスーパーサイエンスハイスクール事業の一環で、毎年中1〜高1が学年別のミッションに取り組んでいます。
7/16(金)・7/19(月)学年別デイキャンプ
高1プログラミングキャンプ〜画像認識AI で様々なものを見 分けるサービス〜
高校1年生は年間を通して「人口減少問題をテクノロジーで解決しよう」をテーマに探究活動に取り組んでいます。今回のプログラミングキャンプではテクノロジー活用のスキルとして、「画像認識AIのプロトタイプをPython*を使って作成できるようになること」を目標として実施しました。合わせて、テクノロジー活用の仕組みをプロトタイプを使って中学生にもわかるように説明(プレゼンテーション)することも大切なねらいです。(*Python:プログラミング言語の種類の一つ)
1日目は「Colaboratory」「AI MAKER」を使用したプロトタイプの作成、2日目は学年内での共有と他学年を交えた全体発表会を実施しました。

Googleが提供している、ブラウザ上でPythonを記述・実行できるサービス「Colaboratory」を使い画像認識AIのプロトタイプを作成しました。Colaboratory上にTensorFlowを導入し、ラベルの役割をするフォルダ上にデータを格納し、画像処理(反転・画質調整)をするプログラムでデータを水増しした後に学習させる、という画像認識の一連の流れを理解しながらプログラムを作りました。
ゼロからのコード作成は非常に高度であるため,今回は既存のコードを組み合わせ試行錯誤しながら作成しました。また、発表用の資料として「AI MAKER」を使用したプロトタイプも作成しました。画像とタグのみで簡単にプロトタイピングできるサービスを使って、Colaboratoryでのプロトタイプに不足する視覚的な部分をカバーしました。
1日目のプロトタイプの作成では、初めて扱うPythonに苦戦する生徒が多数いました。既存のコード通りに入力しているはずなのに実行するとエラー表示。2時間を過ぎた頃から会場では大きな「はぁ・・・」というため息がいたるところで聞こえ始めました。加えて使っているサービスのアップデートで過去に作られたコードが動かないハプニングも。デバックの大変さとテクノロジーの進歩のスピードを実感できました。それでも高校1年生のバイタリティはすごかった!ほとんどの生徒がPythonのコードを書き切り、AI MAKERでのプロトタイプ作成まで終えました。
2日目の発表会では、「小松菜とほうれん草を見分ける」「いつの時代のドラえもんか判別する」などのお互いが作成した様々な画像認識AIのプロトタイプを共有し、笑いや拍手があふれる楽しい時間となりました。