【SSH・授業紹介】高1STEAM・ワークショップで「システム思考」を学ぶ

高校1年生では2022年度より学校設定科目として「STEAM」という授業を行なっています。
STEAMとはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、様々な分野・領域を横断しながら学びを深めていきます。

今年度の授業では、システム思考の概念について学びます。
今回は株式会社レヴィの三浦さんを特別講師にお招きし、ワークショップを通じてシステム思考の流れを体験しました。

ワークショップでは、システム思考におけるコンテキストモデルと課題構造モデルを中心に行いました。
コンテキストモデルとは、ある物事に対するステークホルダ(関係者)を洗い出し、その気持ちや課題感を書くことで、その物事がどんな関係者やどんな課題を持っているのかについて認識を合わせるためのモデルです。生徒たちは「病院」を例に、看護師、患者、医者、行政など様々なステークホルダを洗い出していました。
課題構造モデルとは、課題と目的を繋げていくモデルです。どんな課題にも階層性があり、一つの課題をノード(node/結び目、節点といった意味)でつなぎ、原因方向に考える具体化と、目的方向に考える抽象化を行います。生徒たちは、鳥取の課題を挙げ、その課題の抽象と具体を行き来することで本当に解決すべきことを見失わないようにする練習をしました。

これらのワークショップや、今後のトレーニングを通じて、システム思考の考え方を身につけ、探究活動の質を高めていきます。