探究スキルラーニング
授業紹介
探究・レポート・サバイバル
- 科目
- 論理国語
- 単元
- 「ビッグデータ時代の「生」の技法」 /実践②レポートを書こう
- 使用教科書・教材
- 筑摩書房『論理国語』
- 時間数
- 6時間
オーソドックスなレポートの単元です。タイトルの「サバイバル」という言葉には、今後の学問・研究活動をサバイブするための実践知を得てほしいという願いが込められています。 ルーブリックでは、先行研究と自身の探究活動をキーワードで結びつけることで、自身の探究活動を客観的に定位することに加え、推敲を重ねて文章に磨きをかけることを求めました。 また、レポートにおいては主観的な感情は御法度とされますが、本校の探究と進路の密接な結びつきを踏まえ、探究テーマに対するそれぞれの思いを語る「あとがき」も章立てに設定しました。
1500字以上と、ボリュームのあるレポートに取り組んだ生徒たちからは「大変だったが、書き終えたときは達成感があった」「時間が限られる厳しさ、自身の思考と先行研究との結びつきを記述する難しさを感じた」など、苦戦しながらもレポートの醍醐味を味わえたことが伺えるコメントが上がりました。
ルーブリックには含まれませんが、生徒自身が「新書マップ」を用いて先行研究を選び、さらに学校図書館・公立図書館のOPACで所在を確認して学校司書・司書教諭に取り寄せを依頼するという、調べ物の基本所作を習得できたことも成果の一つです。 反省点としては、文章表現スキルを問うタグ15の設定が曖昧になってしまったことが第一に挙げられます。ミスの有無と記述の工夫という、異なる質の観点が混在してしまったことが挙げられます。レポートに慣れていない生徒に獲得してほしい力としての「記述の工夫」は、「不特定多数の読者に向けて言葉を尽くして丁寧に説明すること」なのか、「なめらかな論理展開を心がけること」なのか、「校正すること」なのか、次年度では焦点化を図りたいところです。(担当:辻井/2023年度実施)